米英はハイパーカジュアルが人気!世界のゲームトレンドを読み解く!

2022-05-25 10:37:00

 【はじめに】


今回、Facebook Gamingが「4大ゲームジャンル 最新レポート」を公開しました。本レポートでは、4つの市場におけるプレイヤーの嗜好マーケティングにおける印象などを網羅したデータを公開しています。

■日本のユーザーは「位置情報」ジャンル…人気シリーズの位置情報ゲームが要因か

今にして思えば、私たちの予想は総じてかなり当たっていました。例えば5Gは、米国や一部のAPAC市場以外での出足こそ鈍ったものの、やはり帯域幅への需要が高まっているだけあって、展開は急ピッチで進んでいます。

また、ゲームにおいてコミュニティやつながりは常に一定の役割を果たしてきたとはいえ、新型コロナウイルス感染症の流行はゲームビジネスにおいても大きな影響をもたらしました。感染拡大抑止のため物理的に会えない大切な人と一緒に過ごす一つの手段として、ゲームが注目されはじめたのです。

その結果、当然ながら個人レベルのつながりや価値交換の重要性が飛躍的に高まることになったので、私たちはこのキートレンドも捉えることができたと言えるでしょう。
 

■ 4市場4ジャンルを対象にしたゲームユーザーの嗜好性を調査

 
私たちにとってパンデミック以前から最も興味深かったトレンドは、モバイルゲーマーの「プロファイル」が多様化し続けていることでした。加えてジャンルの多様化や細分化が進み、プレイヤーにも新しいジャンルを積極的に試してみようという意向の高まりが感じられいてたからです。
 
では、このトレンドのどこが特別だったと言えるのでしょうか。2019年末、FacebookパートナーであるGameRefineryがクライアントのために、ジャンル特徴分析に関する研究を企画しました。Facebookからはアジア太平洋チームがこれに協力する傍ら、Facebook IQがジャンルとプレイヤー嗜好に関するリサーチを実施しました。
 

そこでプレイヤーの嗜好についての詳細調査と、GameRefineryの先進的な要素ランキングシステムを組み合わせての分析を試みました。そうすることで特定のジャンルを好んでプレイする傾向と、そのジャンルで人気上位のゲームに使われている要素との間に、相関性があるかどうかを俯瞰してみたのです。
 
6か月にわたる分析と考察と作業の末に、針に糸を通すような精密さのレポートが完成しました。4市場4ジャンルを対象に、各々をどのような(デモグラフィック属性の)人々が、どのような要素を求めてプレイしているのかを、以下の4つの観点から分析しています。
 

【4つの要素】
・なぜそのジャンルを選んだのか、そのジャンルは好みにどれぐらい合致しているか

・コミュニティはプレイヤーのジャンル選びにどのような役割を果たしているか

・各ジャンルにはどのような収益化戦略が適しているか

・各ジャンルのプレイヤーを獲得するにはどのような広告を作ればよいか



 そしてGameRefineryの分析をこの4つの観点にあてはめ、どのような要素がどの観点での魅力を強化しているかを特定することで、プレイヤーの満足度を高める余地がどこにあるかを探りました。
 
結果として、米国、英国、日本、韓国のRPG、ストラテジー、パズル、ハイパーカジュアルゲームにおけるプレイヤーの嗜好、各ジャンルに求める価値とそれに応えうる要素、コミュニティや広告に対する印象までを網羅する、本当の意味で総合的なレポートが完成したのです。